梅雨明けから一気に気温上昇、蒸し暑い日が続いていますが、皆さん体調崩さずにお過ごしでしょうか?

各地では夏の風物詩である『花火大会』が催されていますが、私の住む街も盛大に夏の夜空に綺麗な花火が
打ち上げられていました。

どちらかと言うと花より団子の私は『焼肉&ビール』でお腹いっぱいになってましたがね。(;^ω^)

夏のイベントを楽しみながらも、クソ暑い日中は愛機『路星くん』のレストア作業に着手し、ぶっ倒れそうに
なりながらも、エンジン修復作業は問題点以外、順調に進んでおります。

まとめて書き上げると長くなりそうなので、細分化してお届けさせていただきます。m(_ _"m)

今回は、ばっちくなっていた『サーモスタット』の交換です。

部品が綺麗になるのはとっても嬉しい事ですが、その分の費用増加が痛いところですね。(;^ω^)
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水垢となんでしょうか、付着物も沢山あってよ~く見るとバルブ部分が少し開き気味で固着している
ようにも見えます。




裏側も見ると完全に開いて固着しているわけではないのですが、少し様子が違うような。。。
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ご存知の方も多いでしょうが『サーモスタット』とは何ぞや!?について簡単に説明しましょう。

エンジン冷却水=ラジエータ水の温度を調節する『温度調整機』を『サーモスタット』と言います。

よく耳にする『暖機』にも『サーモスタット』が重要な役割をしていて、ラジエーターで冷やされた
冷却水をエンジン側に流さないように弁を閉じて、エンジン温度が冷えないようにしています。

一方、エンジン温度が上昇しエンジン内部をぐるぐる回っている冷却水温度も上昇する(86℃ぐらい)と
『サーモスタット』も暖まり弁が開いて、ラジエーターで冷やされた冷却水が流れ込み、エンジン各部を
適正温度に保つ『調整機』として存在するわけです。

もっと詳しく説明できますが、それはまたの機会にしましょか。。。そんなんばっかりかも(;´Д`A ```

早速、新品の『サーモスタット』を組み付けるわけですが、注意するポイントは『ジグル弁』の位置です。

『ジグル弁』とは、『サーモスタット』が閉じていてもエンジン内部の冷却水内にたまった空気を逃がす
『小さな空気の通り道』で、空気の溜まる部分、すなわち『真上』になるように組付けます。(画像赤丸)
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『サーモスタット』や『ジグル弁』の役割については、車種やエンジンによる違いはありません。

ただし『サーモスタット』の大きさやガスケット構造、開弁温度の設定に違いがあるので汎用ではないので
エンジンに合ったものを購入しましょう。




このNAロードスターに搭載されている『BPエンジン』の『サーモスタット ガスケット』は画像の様に
1枚もので方向性がありそうです。
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ガスケットの片面に凸部があって、画像の様に『サーモスタット側』に向けて組んでありました。
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ちなみに『逆向き』で組むと、こんな感じ↓になるので水漏れの原因になるはずです。
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『ジグル弁』の位置と『ガスケット』の向きを確認して、サーモスタットカバーを組み付ければOKです。
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夏季に『サーモスタット』が故障して開きっぱなしになっても気付きにくいかもしれませんが、冬季に
開きっぱなしになると水温が上がらないだけでなく、ヒーターも効かなくなるので検知しやすいですね。

最近では『サーモスタット』が開きっぱなしになった!と聞かなくなりましたが、私が20代の頃は
『サーモが開きっぱでヒーター効かなくて寒い~』と冬場に言ってる人も多く、自分も経験ありました。

以上、余談も含めてお話しましたが、この先の突っ込んだ話はと~っても長くなるので、また機会があれば
触れていこうと思います。

次回のレストアシリーズは、いよいよ『オイルパン』の復元で『オイル漏れ』の根源に着手します。