我が愛機『路星くん』はとうとう入院的扱いとなり『日曜ガレージ 駐車場』は『日曜ガレージ いつもの
ガソスタ』に早変わりしてしまいましたが、あまり足踏みしている暇はありません!

できる事なら9月の『東海ミーティング』に間に合わせたいと言うのが希望なんですが、いかんせん資金は
有限なもので月々の限界も考慮しなければならないのが現状です。

とは言えやらなきゃならない!と言うことで、まずはエンジンを降ろしちゃいましょう!!
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自宅で作業するのとは比べるには恐れ多い設備の充実具合、場所までほぼ無期限で提供していただき本当に
ガソスタ店長には感謝しかありません!

エンジンクレーンにスナップオンの工具セットまでお借りしちゃいまして、もぉ作業がはかどること!!




早速、作業開始しますが最終的には邪魔になってしまうのでボンネットを外しておくことをお奨めします。
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作業は冷却水を抜きながら進めて行きますが、ラジエータに私の知っているドレンコックが見当たらない!
よぉ~く観察すると...ありましたよ!
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このドレンコックはプラスドライバーで緩めて外しますが、樹脂製なのでナメないように注意です。
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冷却水を受け皿に流しながらエンジンに接続されている物をガンガン外していきます。

決まった順番は殆どないと言っていいと思いますが、今回はミッションも外れていて吸気系も外れた状態が
スタートなのでお忘れなく。m(_ _"m)

また電気系統の取り外しがあるので、必ずバッテーリー端子を外してから作業してください!
感電の危険がありますのでお忘れなく!!

ここからは画像と部品名の羅列がほとんどかと思いますが、要点があれば記載していきますね。

カムポジションセンサー(赤丸)とO2センサー?(白丸)のコネクター
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イグナイターかな?(赤丸)とインジェクター(白丸)のコネクター
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スロットルポジションセンサー(赤丸)とアイドルスピードコントロール?(白丸)のコネクター
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スロットルボディー下にある、アース線(赤丸)
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車両左側のアース線は見落としやすいので注意です。赤丸部分の奥にありますが、次画像で拡大します。
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エンジンアースなのでエンジン側でも外せますが、今回はこちらで外します(白丸)
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奥に見える赤色のキャップを外すとプラス端子が出てきます(白丸)
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プラス端子はナットで止まっていますので、外したナットの紛失に注意です(白丸)
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プラス端子を外すと充電回路の配線コネクターが出てきますので外します(赤丸)
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ブレーキシステムで使っている負圧ホースを外します(白丸)
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スロットルケーブル(アクセルワイヤー)を外していきます。
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アクセルペダルの遊び量調整で使うアジャスター部分のダブルナットを緩めます(赤丸)
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緩めたら横に少し引っ張るように力を加えると抜けます。
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ゴムブッシュの切れが心配な方は前側のナットを完全に緩めてケーブルを抜くのもアリかと思いますが
その際は、先にケーブル先端のスロットルに引っかかているコマを外す必要があります。

スロットルのコマと言うのは画像の赤丸部分です。
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このコマが引っかかってるスロットルのリンクプレート?を手で回すとワイヤーが弛むので、切り欠きから
ワイヤーをスライドさせるように取り外せばOKです。
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パワステポンプについているあアイドルアップ用のハーネスをはずします(赤丸)
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パワステポンプはオイルを抜かずにエンジンから切り離しますので、赤丸部分のボルトを完全に外します。
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パワステポンプをズラすとエアコンコンプレッサーが見えますのでコネクター2ヶ所を外します(白丸)
青色のコネクターは爪が下側にあるので外しにくいですが壊れないように工具で摘まんでみてください。
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エアコンガスも抜かずに作業しますので、外したら少しずらしてどこかに軽く縛り付けます。




まずは、車両上側から手の届くボルト2本を外します(赤丸)
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次に車両下側にもぐりボルト2本を外せばエンジンから切り離すことができます(赤丸)
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冷却水経路のホースであるヒーターホースを車体側で外します(赤丸)
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エンジン入り口側のラジエータホースはエンジン側ではずします(赤丸)
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エンジン出口側のラジエータホースもエンジン側で切り離し(赤丸)
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ミッションを取外しているのでエンジン姿勢が前下がりとなったことと、パイプ腐食により冷却経路の
一部が折損しているという悲劇が!(;´д`)トホホ
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燃料ホースを外していきますが、燃料タンク内圧が高い状態でホースを外すと圧力差で燃料が噴出します。
残圧を抜くために給油口のキャップを緩めて『プシュッ』っと圧力を抜いておきましょう。

また、車両を放置しているだけでも燃料タンクに残っている燃料が揮発しタンク内圧が上がってしまうため
ホースが外れていれば漏れ出してきてしまうので、油口のキャップを完全に締めないようにしてください。

燃料ホースはエンジンへの供給側とタンクへのリターン側の2本(赤丸)
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供給側が白丸、リターン側が赤丸ですので組み戻す時に間違えないようマーキングする事をお奨めします。
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ここまでくれば、あともう一息で降ろせます♪ 作業中にお天道さんから虹の癒しをプレゼント!( ´∀` )
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エンジンから切り離さなければならない物で残っている部分がスターターのハーネスなんですが、どうにも
手が入らないので、エンジンを吊り上げながら外すことにします。

インマニの隙間から覗くと見えるんですけどねぇ。。。(赤丸)
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ライトを当てて撮影したんですけど、ゴムキャップが被っているのでそれもズラす必要があります(赤丸)
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吊り上げる前のエンジンマウントの締結部を外します。

車両下側から覗くと、ロアアーム付け根付近に丸い穴が開いていて、その中にナットがあります。
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寝転んでの作業なので力をかけにくく、また工具の保持もしにくいのでナットをナメないように注意です。
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左右対称にエンジンマウントがあるで、2ヶ所緩めたらエンジンクレーンをセットして吊り上げます。
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上の画像の状態だとワイヤーが長すぎて吊り上がらないのと、ボンネットにアームが当たって上げ切らない
と言う状況に陥るので、ボンネットを外しワイヤーを調整してから吊り上げます。

外し忘れが無いか、外した物が引っかかって破損しないかなどを確認しながら慎重に吊り上げていきます。
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途中まで吊り上げたらそのままの位置で保持し、スターターハーネスを外していきます。
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ゴムキャップ(赤枠)をめくるとナットが出てきますのでそれを緩め、1ピンコネクター(白枠)を
外せばスターターはOKです。
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ただスターターハーネスはメイン系統からの分岐ラインで、よく見るとオルタネーターと油圧スイッチも
同じ系統になっているため、引き出さなければならないんですね。

なので、まずは油圧スイッチのコネクターを外します(赤丸)
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所々にハーネスクランプがあり冷却水ホースと抱き合わさっているので、クランプも外します(赤丸)
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これでハーネスがフリーになったので、先端のオルタネーター部が引っかからないように後方へ抜きます。
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これで完全にエンジンが切り離された状態になりましたので、後はガンガン吊り上げちゃいましょう!
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車両前方へ引き出せる高さまで上げたら、車両に当たらないか確認しながら移動させればOKです。
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降ろしたエンジンは、廃タイヤをお借りして転がらないように安定させた状態を作って転倒防止の保険で
ワイヤーにテンションがかかる寸前ぐらいにクレーンを引っかけておきます。
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以上で、エンジン降ろし作業が完了しました!

この作業は、ガソスタのお手伝いやら画像撮影やらの時間も含めて3時間半で完了しています。

若かりし頃は独身寮の駐車場で、同僚と寄ってたかってエンジンを地面に降ろし、ブロックをかましながら
車両をジャッキアップしてエンジンを引き出すということを、半日以上かけてやっていましたがね。

設備が整っているって本当にありがとい事でございます。m(_ _"m)

融通がきくとは言え、ガソスタにも迷惑が掛からないように可能な限り最短で作業を進めていくので
今後のレストアレポートも楽しいにしてくださると幸いです!

さぁ、オイルパンを外すぞぉ~!!!(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!